詩人の恋(10/29 マチネ)

  • 2011.10.31 Monday
  • 16:24

 すごくすごくいいお芝居を観ました。


加藤健一事務所『詩人の恋』
@本多劇場
マシュカン教授:加藤健一 スティーブン:畠中洋



2003年の初演以来何度も再演を繰り返している、
名作二人芝居、音楽劇。


まず、【音楽劇】という形式がこんなにハマる芝居を観たのは初めてでした。
ストーリーの進行になくてはならない音楽「詩人の恋」は
ハイネの詩にシューマン曲をつけた連作歌曲です。
これが場面場面で歌われていくのですが
その選曲・歌い方がほんとにベストマッチ、心に響きます。


ピアノの音色はウィーンやドイツの風景を思い浮かべさせますし
ピアノの弾き方・歌の歌い方で二人の感情はさらに深く観客に届きます。


さっそくamazonnで詩人の恋、購入しちゃった



↓若干のネタバレ有



1幕はユーモラスにテンポよく進み
2幕はシリアスで激しく、最後は深い感動があります。


大戦時のユダヤ人迫害を下敷きにしているので
テーマは重いのですが、
悲しみと喜びのくだり同様、笑いと涙を誘う展開になっています。


マシュカン教授のセリフで何度か出てくる、
本当の悲しみを知らないものは、本当の喜びは解らない・・・


これはじーんときました


2幕でスティーブンがもう一度
同じセリフを言うのですが
教授とはまた異質の感動がありました。



そんな素晴らしい作品なんですが、キャストのお二人がほんとにすごいです
セリフも動きも体に入り込み、内側から血肉を伴って出てきています。


教授が言う哲学的なセリフは、カトケンさんの人生経験からであろう説得力にあふれていますし
スティーブの芸術家としてのジレンマは、畠中さんの役者経験に裏付けされるアツさがありました。
特に強制収容所を見てきたスティーブが
からっぽ。何も感情がわかない。。。というような感想を言うのですが
その表情がほんとに、無 の表情なんです。
茫然、というか怒りたいのに怒れない…


本当に現地に行った人のリアルさを感じました。
(その後懇親会で、ご本人が実際に現地に行かれた旨お話しくださったのですが
納得するとともにその感情を板の上に乗せられるって凄いことだ…と
さらに感動しました)


役者とはこのように
台詞に熱と厚みを付けて観客を圧倒するものなんだのう。。。
ほんとにすばらしい


演劇部時代にこの作品を見ていたら、
間違いなくダンスでなく演劇の道に進もうとしただろうな…
無謀だ、あぶないあぶない(?)
人生を左右しかねないほどのなにかがあった。


観終わった後にもセリフとシーンが焼きついて離れない舞台でした。


この後も静岡などで公演があるらしいです。
・・・どうしよう
いけそうなのは浜松か・・・(←しらべちゃってる)

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